- 著者: 十貴川 洋子
- タイトル: バンク・ホリデイ
イギリスでは単に『BANK HOLIDAY バンクホリデー』と呼びます。
もちろん、銀行だけでなく、学校や会社もお休みです。
そんなタイトルが目について読んでみました。
十貴川洋子著 「バンクホリデー」
一見、軽い恋愛ものーー実は文化論、ジェンダー論、という展開に、
思いがけず(?)も、楽い読みのものでした。
「ロンドンで生活する」「シティーで仕事をする」そんな情景がありありと
目の前に浮かんでくるようなテンポのいい語り口。
なにより楽しかったのは、主人公と共演者たちの『切れのいい会話』。
日本女性に対する偏見をモノともせず、辛辣なセリフをさらりと切り返す
ーーーその饒舌に、活躍ぶりに、喝采を送りたくなります。
外国で仕事をするには、英語力は必須条件。
でも、それだけではの競争社会を生き抜くには十分ではない。
当然ながら仕事の実力と、人間的魅力と、それに強気と運と、、
しかも、これほどの会話上手になるには、知識と教養と、、、
英語学習は奥が深い!
狭い日本を飛び出して、外国に活躍の場を求めた日本女性
頑張れ!